最終更新日 2024年4月2日

枕

1,枕の重要性について

寝具の内で、肌に触れるだけでなく頭を支える枕は、その良し悪しや相性が重要です。

形やクッション性が合わないと疲れが取れませんし、何より首を痛めてしまうこともあるので注意が必要です。

また、人によってはいびきが出たり、肩こりが悪化することも珍しくないですから、自分に合う選び方でベストな1品を見つけることをおすすめします。

基本的な考え方は、体の特徴を基準に頭をしっかりと支えてくれる、そういう製品を絞り込むことです。

男女によっても違ってきますし、体格でも変わりますから、安さだけで選ばないように自分にあった枕を選びましょう。

ベストな寝具を使い始めると、体の余分な力が抜けて睡眠の質が高まり、目覚めが良くなって頭がスッキリします。

男性や体格ががっちりとしている人は、平均よりも高めの枕を狙いのが賢明です。

体の特に背中側の厚みがあることから、低めを選んでしまうと首や肩に負担が掛かります。

しかし、あえて高めにすることで背筋がS字を描き、理想的な寝姿勢の実現に繋がります。

逆に、女性だったり細身の男性や子供の場合は、高めよりも低めの方が体にフィットするでしょう。

まずはこの選び方の基準に基づき、予算も含めていくつか候補をリストアップしたり、絞り込むのがおすすめです。

 

2,寝姿勢も大切なポイント

一方では寝姿勢も大切なポイントで、仰向けの割合が多いか、横向きが中心かによって変わります。

仰向けの寝姿勢は、顎の位置が呼吸や首と肩の負担に直結しますから、枕の首部分の高さを自分に合わせることが肝心です。

理想は自然なS字の背筋ですから、顎が上がり過ぎたり下がらないように、程良い高さのものを選びましょう。

当然ですが、写真だけでは判断できませんし、クッション性や沈み込みは製品ごとに異なりますから、実際に試してみるのが一番です。

横向き寝の人には、背中に1本の線が通る寝姿勢を実現してくれる寝具が求められます。

頭の位置が下がったり、反対に持ち上がって首が左右のいずれかに傾いてしまうのはNGです。

仰向けならS字、横向きであれば1本線と、背筋や頭の高さを考えて最適なものを手に取りましょう。

サイズについては、実はある程度は好みに合わせて選べるので、あまり厳密に選び方を考えたり頭を悩ませる必要はないといえます。

ただ、体が小柄な大人が使用するのであれば、小さなものでも十分な満足感が得られます。

子供は大人より寝返りの回数が多いですから、頭が落ちないように左右の幅があるものがおすすめとなります。

 

3,標準より大きめを選ぶのがベスト

大柄だったり包まれる感じを好む人も、やはり標準より大きめを選ぶのがベストです。

中材はクッション性や寝心地に深く関わるので、違いを理解したり良く比較することが大事です。

低反発性のウレタンフォームは、柔らかい感触と適度な沈み込みが特徴です。

頭の形状に合わせて窪みを作りますから、その人に合った形になるのが魅力です。

ただし、長く使うとヘタって反発力が落ちますし、通気性が低く夏場は蒸れるので、これらを念頭に置いておく必要があります。

洗えない素材でもありますから、定期的な買い替えを前提に、使い捨てで選ぶのが無難です。

枕を汚さないように使うとしても、精々カバーを重ね掛けしたり頻繁に交換する程度ですから、汗かきの人には厳しいです。

対して、パイプタイプは中空なので通気性が良く、耐久性にも期待できるのがメリットです。

ストローを短く切ったような作りですから、通気性はトップクラスですし、余程頭が重くない限り直ぐにはヘタらないはずです。

洗おうと思えば丸洗いできますし、洗濯機で脱水を済ませれば直ぐに乾くでしょう。

 

4,そばがらは素材が良くないと虫が発生する

それでも、頭に触れる部分にやや硬さを感じたり、パイプ同士が滑って枕の形状が変わるのは懸念事項です。

摩擦性が低くツルツルと滑る素材なので、高さを調節しても寝ている内に変わってしまいます。

中材が小さいものを詰めるタイプだと、こういう欠点が生じてしまうので、選び方において要注意となります。

そばがらは古くから使われている定番ですが、素材が良くないと虫が発生します。

汗をかいたまま乾かさなかったり、中身を天日干ししないと虫がつきやすくなるので、こまめな手入れができない人には不向きです。

ダウンは柔らかく吸湿性や保湿性を持ち合わせているので、冬の寝具に最適です。

簡単に形状が変わる心配はありませんし、粗悪な素材でなければ虫もつかないです。

洗濯は、水を吸うことによる質感変化の懸念や乾燥時間の手間はあるものの、清潔感を保つことは可能です。

このように、比較的新しい素材から伝統的なものまで、枕には中材の選択肢が豊富にあります。

選び方は好みが基準ですが、機能性に大きな違いがありますから、何を重視するかで最終的な候補は変わってきます。

購入当初は硬くても、使っていると柔らかくなったり少し潰れるので、変化を考えて選ぶことも大切です。

何処か1つでも不満や気になるところがあると、そこが快適な寝心地を阻害する要因になりますから、完璧に近い1品を追求しましょう。