最終更新日 2024年4月2日

近年では本業の仕事のほかに、何かしらの方法で収入を得たいと思っている人が多いものです。
様々な職業を行っている人も多いですが、その中で収益不動産を活用している人も見られます。
そもそも収益不動産とはどのようなものなのかというと、金銭的な利益を獲得することを目的に不動産を所有することを指しています。
希望者に住居として、または事務所や作業場として不動産の貸し出しを行い、その対価として家賃を受け取るというものです。
その代表的なものとしては、アパートやマンション、オフィスビルなどがあげられます。
つまりは自分がオーナーになるというものであり、確かにメリットがありますが反対にデメリットもあるため、その両方を把握しておくことが求められます。
特に収益不動産を購入する場合には、高額の費用がかかることになるため、間違えても自分の財産を失うことがないように注意が必要です。

レバレッジが効く

収益不動産を所有することによって、どのようなメリットがあげられるのかというと、まず第一にレバレッジがきくことが挙げられます。
レバレッジという言葉を聞いてよくわからないという人も多いかもしれませんが、てこの原理を思い出すと分かりやすくなるでしょう。
一般的に資産運用にあたり、自己資金よりも多くの金額を運用することを指しています。
不動産に投資を行うとなった場合には、一定の金額を頭金として借り入れを行う人も出てきます。
これにより自己資金よりも高額な物件を購入することができるようになります。
利息を含む借入費用を返済しなければなりませんが、家賃がそれらを上回ることによって、収入が得られるようになるのです。

安定した収入が見込める

二つ目には安定した収入が見込めることです。
物件に誰かが入居してくれれば、その入居者が退去しない限り、家賃という形で毎月自分の手元にはある程度の収入が入ってくることになります。
不動産投資を本業にしている人以外でも、もう一つの収入の柱を持つことができるのです。
また場合によっては生命保険の代わりになることもメリットと言えるでしょう。
金融機関から借り入れを行って物件を購入する人も多いですが、このような場合には、基本的には団体信用生命保険に加入することになります。
団体信用生命保険に加入した場合には、加入者が万が一の事態に見舞われた場合には、残ったローンの残高を代わりにすべて返済してくれます。
所有を続けることによって、定期的に家賃を受け取ることもでき、売却して現金化することも可能です。
しかし年齢や健康状態により団体信用生命保険に加入できないケースもあるため、十分な注意が必要です。

インフレ対策になる

さらにはインフレ対策になることもメリットと言えるでしょう。
インフレとはどのような状態なのかというと日本の通貨の価値が落ちて、反対にモノの価値が上昇することを指しています。
不動産は現物資産にあたるので、株式や金などと同じようにインフレには強い資産だと言われています。
レバレッジが働いている場合には、インフレにより借入金の価値もそれに伴って下落することになるため、さらに効果的なインフレ対策になるといえるでしょう。

手取りの利回りについて

このように数多くのメリットがあることがわかりましたが、これから収益不動産を選ぶのであれば、優良なものを選びたいとだれもが思うことでしょう。
この時に注意しなければならないことは、手取りの利回りと呼ばれるものです。
これは実質利回り、ネット利回りなどともよばれていますが、所有者が受け取れる利益のことを指しています。
実際に数式で割り出すことができ、売り手や仲介会社などから提示されることもあるでしょう。
しかしこれらの利回りは諸経費を引いていない満室を想定した場合の利回りであるケースが多いため、十分な注意が必要です。

物件の築年数についてもしっかりと確認

そして物件の築年数についてもしっかりと確認しておかなければなりません。
築年数が古い物件の場合には、近い将来修繕費が発生するケースも考えられます。
修繕費は基本的にはオーナーが支払わなければならないので、購入を検討している場合には、修繕費用を考えた上で資金計画を立てておかなければなりません。

物件周辺の環境もよく確認しておく

そして物件周辺の環境もよく確認しておくようにしましょう。
近くに生活するに当たり便利なスーパーやコンビニなどがあるかどうか、駅からの距離はどれくらいなのか、そのほかにも繁華街や墓地の存在などにより、物件価格には大きな影響を及ぼすものがあります。
現状が大丈夫であったとしても、将来的に周辺環境がどのように変わっていくのかも考慮しておく必要があるでしょう。
現在は寂しい立地かもしれないけれども、将来的に駅やショッピングモールなどができるような計画があれば、物件の価値は大きく変化する可能性が高まります。

まとめ

収益不動産を購入したいけれどもどうやって探せばよいだろうかと迷ってしまう人もいるかもしれませんが、近年ではネットの普及により情報収集の精度は上がっています。
だれもがネットを活用すれば簡単に物件が探せるような世の中になったといえるでしょう。
ネットを活用して情報収集をしたら、実際に不動産業者に話しを聞きとよいでしょう。

参考記事:ニュートンアドバイザーズ評判